E-Story インタビュー 第1回 武内まり子さん

カリフォルニアで働く起業家にインタビューするシリーズ1回目は、日本におけるCBDのパイオニアとしてご活躍されている武内まり子さんに、お忙しい中お話しをお伺いすることができました。
2022年12月にカリフォルニアからフロリダに引っ越しました、現在フロリダ州在住の武内まり子です。米国移住前は日本で薬剤師をしていましたが、子供が生まれてから医薬品よりも自然療法・予防医学に興味がシフトし、そちらの方面の仕事を探したときに、日本よりもアメリカが予防医学では先進国だったことを知り、アメリカで仕事をしようと決意しました。
子供をバイリンガルにしたいという希望(野望?)もありました。
2005年にハワイで仕事をみつけ、米国移住のきっかけです。

現在は米国では個人事業主としてHappy Healthyを運営、日本ではカムバイダイレクト合同会社の代表社員をしています。カリフォルニアのCBDブランド「CBDfx」を日本に輸入する上で、Happy Healthyが輸出元、カムバイダイレクト合同会社が輸入元と、自分の会社で輸出と輸入をしています。※2023年1月1日に、CBDfxの日本法人に事業譲渡しました。
健康食品業界のトレンドを知るため、全米各地の健康食品関連エキスポやカンファレンスに足を運んでいて、CBD製品のブースをみかけるようになり、ブースでメーカーさんの話を聞いているうちに興味がわきました。ただその当時(2015年頃)は、調べても日本に輸入するのは難しいだろうな。。。となかなか一歩が踏み出せずにいたのですが、ハワイ時代の元上司のアドバイスや以前の取引先の協力もあり、知り合いの会社のCBD製品の輸入に成功したことから、日本でもCBD製品を輸入販売できることがわかり、日本にも会社を作りました。
離婚して離れ離れになってしまった子供に会うために日米を行き来するにはどうしたらいいのだろうと考えたとき、9~18時のサラリーマンではできない、だったらどこにいても仕事ができるようなビジネスモデルを自分で作るしかないと思い起業しました。
準備はしてないです。とにかく進みながら作っていった感じです。
失敗してみて、こうしていたら良かったなという学びは多くあります。
先のリスク管理の点ですが、貿易ビジネスをする場合、為替の変動は予想外の想定も必要でした。また、海外への資金移動についても、慣れておく必要はあります。
日米で会社を持つ人も多いと思いますが、米国を拠点とした場合、日本の会社はリモートになるので、自分が不在でもまわる仕組みづくり(自動化とか)に注力するといいかなと。

起業している人がまわりに多いので、横のつながりができるのはいいことです。人脈は宝ですよね。
正直、もう少し若い時に起業していたら良かったなと思っています。体力が必要ですwww
起業により「自由」を手に入れることができますが、自由を手に入れると同時に責任も背負うわけですので覚悟が必要です。人を雇えば彼らの生活にも責任を持つことになるわけで。
私にとっては、自由を手に入れたことが最大のベネフィット。
収入をどこから得るかというのも大事なことですね。私は円ベースの収入が主だったので、円安で大打撃でした。
知り合いの会社に輸入した製品は買ってもらいました。
インスタ、Twitterは初期のころかなり活用してコンバージョンにつながっていました。
リスクがあり誰もやらないことをやっていた初期の頃は、いつも売り切れで輸入や発送が追いつかない毎日でした。今はすでに多くの企業が目を付け、日本独自のブランドもでてきたので資金を投じないと売れない時代に突入です。
やはり先見性は大事ですね。

先見の明を持つこと。行動力。私の場合、これが鈍ると失敗する。
今、まさにシフトチェンジの時なのですが、フロリダ州で新しくビジネスをはじめようとしています。内緒です…。
フロリダ州に引っ越したので、フロリダ生活をエンジョイできるようなビジネスモデルを作って
いきたいです。
現在のビジネスで取り入れていません。知識として入れておかないとまずいですね。時代に取り残される!
引っ越したばかりなので、ローカルを探検中。カヤック、パドルボード、ボートを楽しむ予定です。猫ちゃん(KIKI、もうすぐ一歳)が一匹います。癒されてます。
猫に起こされ、マッシュルームパウダーを入れたコーヒーから朝が始まります。
その後ビーチまで散歩。帰ってきたら仕事開始!
「人と違っていい」
小さい頃、なんとなくですが同調主義の日本の学校教育や親のしつけに不満があったと思います。人と違ってもそれを個性として認めてもらえるアメリカ社会に心地よさを感じているのが、アメリカにいる理由の一つなのかなあと。
金銭的な部分で躊躇することもあるかもしれませんが、サラリーマンしながらの副業で起業というのも会社によっては可能でしょうから、自分のライフスタイルやなりたい自分を描いてみて、何がフィットするのか決まったら突き進むしかないですね。
ビジネスは人脈とタイミングだと思ってます。よく、「もう少し勉強してから始めててみます」という方が”多数”いらっしゃいますが、そういう志向の方は向いてないし、始まったのをみたことありません。