Apr 05, 2023

E-Story インタビュー 第2回 竹井佑介さん(後編)

E-Story インタビュー 第2回 竹井佑介さん(後編)

「カリフォルニアで働く起業家にインタビュー」シリーズ第2弾の後半です。引き続き、社会投資家、また社会起業家として世界中でご活躍中の竹井佑介さんのお話をご案内させていただきます。

目次
陰極まって陽となる

竹井さまのお話をこれまで聞いていて、竹井さまのエネルギーと行動力に圧倒されました。

私の座右の銘は、「陰極まって陽となる」なんですよ。陰が来ると、うっ!って一瞬はなるけれども、それを超えたらめちゃめちゃすごい陽がくるなと。だから、光強ければ影強し。諦めないことが大事。諦めないと思うからこそそこで一馬力で無理だったらチームを作りますし。自分が知識を身につける必要があれば身につける。

結局、すごい大変な目にいっぱい遭ってきたんですが、そこを諦めずにやって行くと、そこでチームが固まったり、資金繰りとかもっと詳しくなったり、どこで経費を抑えられて、筋肉質な経営にできるか、どこだったら儲かるかという考えがわかる。それで乗り越えると、今度は今までなかったレベルで稼げるってなってて。だから、それ(大変な目)がなかったら今の自分はないっていつも思います。

そうですね、大変な目に遭わされた相手にもありがとうと言えるようになれますね。

ありがとうを言えた人が強いんですね。「有難う」っていうのは面白い字で、「有るのが難しい」と書くんですよね。「感謝」っていうのもそうで、謝りたいと感じると書いて「感謝」なんですよね。そうそういろんなことがあると、なんだあの野郎ってなりますけど、神様いるのかよって恨みたくなりますけど、一生懸命クリアしていくと、あれっ、あのおかげで今自分は成功できてるなっていうことになっているんですよね。それで、神様にごめんなさい、嫌な奴だと思っていた人にも損な役回りさせてごめんなさいって思えた時に、あれ、これ謝りたいと感じる「感謝」じゃんって。

ロバート・キヨサキさんが、ESBIってクワドラントの話をしているんですけれど、我々はMだねって。いろんな目に遭うと、ここを乗り越えるとめちゃ良い世界が待っているんで。それがもう文化として会社に根付いています。ちなみに今はフィリピンのマカティにある62階の角部屋がシンガポール人に乗っ取られていて今、絶賛呼び出しと訴訟中です。

メンタルが強過ぎます!

今は、それに、ムカついたり腹立ったりしても何の解決にもならないんです。私としては、それを売却してお金を貰えれば良いですし、もしくは物件を返してくれと。そのためにやるべきことはやろうと。それは、弁護士にお願いして内容証明を出してもらって、と同時に警察と組んで身元を押さえて他国に出さない。これがやるべきことだよねと。もう淡々とやっています。アメリカで100件も訴えられましたからね。私も弁護士を通してたくさんの訴状が届くとギョッとしますよ、テキサスの牛のマークで、何これーって 笑 そうすると英語も勉強するじゃないですか。なので、英検1級も取ったんですよ、契約書は読まんといかんので。英語をやる理由になりました。

大事なのは「人」

出資する会社や右腕はどのように探していますか?

私もいくつか投資をしてきていて、一つはAIの法律事務所で、来年上場予定なんですけれども、その企業を選んだ理由は、やはり「人」です。その彼はとても人に対して献身的で創業した法律事務所もしっかりと成功させていました。そういう人は一緒に組むべきです。新しい事業を始めるけど出資しないかという話をもらった時は二つ返事で出資しました。逆に、不誠実な人が会社のメンバーにいると絶対何かしら後からトラブルが来るんです、お金以外でも。

もし今良いビジネスアイディアとかがあるのであったら、そのアイディアの営業、そうケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダーズです。店の前に高速道路が通るかで、ここはもう人が降りないようになる、自分が今何かしないと生きていけなくなる。で、何が売れるかと考えたときに、フライドチキンの売り方だと思い、営業に1000件以上回ったが断られて、1007件目でOKが出て大富豪になったわけです。逆にいうとどんな大変なことがあっても解決策が見つかれば、あのおかげで今の成功がある、となります。

本気度を見るために、NDAを書かせることも大事です。

ピッチデックを見る時にどこを重要視しますか。

それは、その事業が世の中に対してどれだけプラスの影響を与えるかですね。この会社が成功してくれないと困るという人が何人出るかです。簡単にいうとこの一点です。この会社がないと確かに困るよねって、この会社があったらこれだけ人が助かるよね!って。助かるって言い方もありますが、楽しいでもいいと思います。日本の有名なマーケティング会社で「刀」という会社があるんです。森岡毅さんという社長さんがいらっしゃいます。

USJの業績が落ち込んでいた時に、それを復活させた人です。その方は今沖縄で、日本のアニメのコンテンツを集めたテーマパークを作って、それを世界中200拠点に作ろうとしているんです。で、そうすると確かにディズニーランドとかはあるけど、「ドラえもん」って、こーんなに人気あるのに、「ドラえもん」のエンターテイメントってない、マリオもない、ナルトもない、ワンピースもない。だったら、確かに日本のアニメやキャラクターのコンテンツを集めたテーマパークを作ったら人は来るよねって、みんな納得する。そういう楽しいことでもいいと思います。

それかまた、社会課題の解決です。私が創業した美容室Real meとかもそうですし、みんな困っている方がいたので、それを助けるものを作る。そうすると、潰れてもらうと困るので、潰れそうになるとみんなが助けてくれる。それで、当時マネージャーをやっていた方に自分は全てそれを渡してやってもらっています。

投資家にピッチを見せてアドバイスをもらうのもいいですね。断られた場合は、ダメな理由を聞いてください。そして、そこを修正してもう一度見せてください。それを何回も繰り返すんです。相手がダメだっていう箇所がなくなれば、断る理由がなくなるんです。そこまで持っていって、一緒にコミットして事業をやっていってくれる人が3人目できてくれれば楽になると思います。

もしかしたら、マネージメントをやる経験者が足りないかもしれないし、営業経験が足りないかもしれないし、そういった方達をチームに入れるためにも、この資金が必要だと。そもそもあなたが入ってくれたら、資金も人材も解決するんですよ、やりませんかと。または、あなたの会社からその人材を貸してくれませんかなど、そんな風な形で進められると、確かに、自分もお金入れておきたいなと思うはずです。

また本気度を見るために、NDAを書かせることも大事です。自分のアイディアが盗まれて他でやられていたなんてことが分かったら最悪です。NDAを結んでいないと訴訟でも負けてしまいます。いっぱい失敗してきたので、強く言えます。

ロバート・キヨサキさんに会いに行ったとのことですが。

彼とは繋がりがあるんです。 自分が当時27歳の時に、Success Resouces Global,Ltd. というアジア最大のグローバル会社なんですが、そこのディストリビューターで、私は営業が得意で世界一を取ったんですよ。そこのリチャード・タンというのが、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん・貧乏父さん」という本を作るきっかけになった人なんです。

もともと、ナショナル・アチーバース・コングレスという、シンガポールで世界中から有名なスピーカーを集めて講演させることをやっているのですが、講演者の一人が病欠で来れなくなり、その時ロバート・キヨサキがお金は要らないので自分にやらせて欲しいと立候補してきたそうなんです。公演が終わると、彼が全ての公演者の中で一番評判が良かったんです。しかも彼は、マラリアに罹っていて、それを隠してやり終えたらしいんです。リチャードは、その根性にも感動したそうです。彼は、「学校では教えてくれないお金の教育」というタイトルの本を書いてたらしくて、それをリチャードが読んで、これって金持ち父さんと貧乏父さんのお話だよね、それ本のタイトル変えた方がいいよと。それで、シンガポールの有名な出版会社から出して、そこでニューヨークの編集者の目に留まって世界で3000万部売れたらしいです。

もう一つの繋がりがあって、彼のスポンサーで日本人の女性が一人います。Toyota系のご令嬢なんですが、その方が、「明後日アリゾナに来てくれたらロバート・キヨサキに会えるんだけど会う?」と言われました。ロバート・キヨサキに会いたい会いたいと周りの人に言っていましたので 笑 それで年末アリゾナに飛んで、たまたまリチャード・タンもいて、そこでみんなを繋いでくれて仲良くなりました。

彼の印象としては、楽しんでゲーム感覚でなんでもやるという感じです。あの時は、コーチングのフランチャイズビジネスを始める時のミーティングでした。世界中から有名な方達が集まってきていて、いろんな議論をするという会合をやっていました。彼は奥さまと、黄色と赤の色違いのフェラーリでやってきていました 笑 気さくな感じで、みんな友達なので、TシャツにGパンで帽子被って緩い感じで。公演家としてのロバート・キヨサキは知らないですが、その時はとても優しい感じで、事務所も案内してくれて、キャッシュフローゲームの手書きの原盤も見せてくれました。
 

40代のチャレンジは、自分が始めた会社を上場かM&Aまで持っていくこと。

竹井さんの本をとても楽しく読ませていただきました。

今度はアメリカでも伝説を作りたいと思っています。今までいろんな事業を買ったり、投資したり。不動産も、本には書いてないですが、日本の戸建から、RC、フィリピン、ロシア、アメリカとやってきたので、そして会社も自分でやって、そして、投資した会社が来年上場していったらあと一個ビジネスマンでやってないとなると、自分でやった会社を上場かM&Aまで持っていくというのはまだ経験がないので、これを自分の40代のチャレンジにしようと。ということで、UTSS(英語・人財関連事業)はその方向で行きたいと考えています。そしたら一通りできたことになるので。

日本人で初めてロシアで不動産投資を行なっていますが、どのように不動産情報を得ているのですか。

昔から人に恵まれていて、広島にいた大学時代は、アメリカで不動産を200億円ぐらい持っていた日本人投資家と知り合えまして、その人が教えてくれました。その方の大学時代の親友が広島1の大富豪だったんです。その方を通して不動産の話であったり、人を紹介してくれたりしてもらいました。そういう方たちの周りにはすごい方がいらっしゃって、彼も25歳の時の納税額が2億5000万円でした、お父様が4億8000万円。1位は柳生さんで5億円という。

人に恵まれて広がることが多いです。アメリカでももっと英語をやっていけば、投資家や起業家と会えるんだろうなと。そうすると進みが速くなるんです。相談する人も、できない人にするとできないとしか帰ってこないので。余裕でできる人に聞くと、どうやるか教えてくれます。なので、相談する相手というのには本当に慎重になっています。

メンターはいらしゃるんですか。

自分にとっては、皆さんのお話がメンターです。自分が持っていないことを教えてくださる方はみんなメンターです。柔術のエドワルド先生も私にとってはメンターです。柔術も世界1を取ろうと思って頑張っています。世界大会に出る気満々です。天草で剣道をやっていましたが、田舎って良い先生がいないんですよ。えらいきつい目に遭いましたけど、全然強くならなくて。良い先生に習いたいなと思っていたら、世界チャンピオンを何度も取っている方が近くにいらっしゃいました。

柔術のクラスを紹介してくださったのが、クロネコヤマトの北米の社長さんが、うちの会社のお客さまだったのです。その方がいろんな方を紹介してくださって、子供に武道を一つ習わせたいと、その時UFC元チャンピオンのMachidaさんと、柔術で世界1を取られたのKobeさんを紹介いただき柔術を選んでいました。22年夏の世界大会の時、芸人のガリットチュウ福島さんが出られるということでスポンサーしてラスベガスに観にいったら私がファンになってしまいました。去年9月から私が息子よりも柔術に本気になってしまいました。

ゴルフもやろうって言ってもらっているのですが、なかなかやる時間が取れなくて。ゴルフクラブも買って、近くにコースもあるので練習する気満々です。ロバート・キヨサキがゴルフの大切さを言っていました。ゴルフは好きか嫌いかは別にして、ビジネスのトークができるからやりなさいと。トランプ大統領と安倍さんが仲良くなったのもゴルフですし。投資の世界だと自分でやれてましたが、起業になるとやっぱり分からないことが多いし、先輩に聞かにゃあかんなと。ゴルフだと、そこで1日いろんな話ができるので、そういう意味ではやるべきだと思います。

モーニングルーティンを教えてください。

日によって違うのですが、日本の仕事がある時は朝3時、4時とかに起きて公演をします。朝は早く起きていますね。朝子供たちを起こして、準備して子供たちを学校に送って、そして9時ぐらいから自分の仕事をします。朝早く起きて日本のチームとミーティングをすることが多いです。

日本が寝て、こちらも寝ている間にカリフォルニアの不動産の免許を取ろうと思い自分で勉強をしています。なんでかというと、アメリカの大学のツアーをしたときに、日本からは富裕層しか来ないわけです、こっちの大学にお子さんを行かせるなんて。そうした時に、私もそうですけど、会社で節税と資産保全のために不動産を買いたいというニーズも絶対あると思います。そういった時に、自分で紹介できたら良いなと思っています。

DAREDEMO HEROという支援活動をしています。

竹井さんのエネルギーの源はなんでしょうか。

志です。フィリピンでは、DAREDEMO HEROというNPOの支援活動を長年させていただいています。それは、教育を通して、スラム街から大統領を出そうという目的でやっています。ジェームスという少年と知り合ったのですが、彼のお母さんは売春婦で、お父さんは麻薬の売人だったんです。本人もLGBTQというすごいややこしい状態で。兄弟もいっぱいいるんですが、みんなお父さんが違ったんです。麻薬の売人だったお父さんが射殺されちゃって、学校でいじめられるようになって、学校にも行かなくなりました。お母さんもそういう状態なので困っていたのですが、ジェームスと母親が、「頑張る!」と言ったので、彼が小学生の時から我々がお金を出してずっと面倒を見てました。

それで、一昨年、セブ島で唯一一人だけフィリピン大学の医学部に受かったんです。それで、教育によって彼の人生はめちゃくは変わったんです。で、教育は人を変えるって本当に思ったんです。もっというと、彼が大学を卒業するまで全部面倒見ますけど、そういう子がいっぱいいて、私自分がこけると、地元の地方創生もできない、ジェームスも、家族も食いっぱぐれる、これは責任を持ってやらなければいけないなとモチベーション維持につながっています。

1日一回、滝汗のような運動をするっていうのが、自分の感情を高くキープする秘訣です。

自分が感情をコントロールできれば人生もコントロールできる、NLP(神経言語プログラミング)にもありますけど、自分が感情で人生が左右されるような状態になったので、だったら感情はいつも高く保つ必要がある、そのために心理学を勉強すると、「運動をしなさい」と。確かに、フルマラソンしてゴールするとネガティブになれないんですよ。運動するとその後は爽快感がありますし。1日一回、滝汗のような運動をするっていうのが、自分の感情を高くキープする秘訣です。生活のルーティンとして、1日一回はトレーニングはします。体温は37℃以上あると風邪にかからないと言いますし。

ネガティブになっていても、身体を動かすと元気になれます。あと、自分はお笑いが大好きなので、お笑いをみて大爆笑すると気持ちが元に戻ります。難しい問題、訴訟もそうですが、気持ちが落ちたりするんですけど、難しい問題を解決する時には、まず感情を高ぶらせないといけないと思います。それを乗り越えるためには気力が必要なので。それを乗り越えるためのツールが、自分だったら、運動だったり、お笑いだったりです。よく人は外にパワースポットとか探しに行きますが家族や家庭がパワースポットだったら最高ですよね

最終ゴールは何を目指していますか。

自分が死んだ時に、「あなたのおかげで今の自分があると」言ってくれる人を一人でも多い状態を作りたい、そして、自分が死んだ時に、自分の意志をみんなが継いでくれればいいと思います。そして自分がなぜ豊にならなくてはいけないのかというと、豊になる方法を人に教えるため、そして豊かな地球を後世に残していく、そういった思いを持った人たちを一人でも多く増やしたいと思っています。そして自分が死ぬ時には、動物に食べさせてくれとずっと言っています、火葬で燃やしたら害にしかならないからって。南米に行くと鳥葬っていうのがあるから鳥に食わさせてくれって。

自分は無駄を嫌っています。例えば、自分が知識を身につけたら人に教えてあげたいし。地元の子たちもお金に困っていたら稼ぎ方とか資金調達の仕方を教えます。自分が死んで肉体が滅んだら、魂が抜けたのであれば、誰かの腹の足しになるんであればそっちの方がいいと。最近娘も同じことを言うようになってきました 笑 できれば、海に流すか、鳥葬にするか、簡単な方法でいいかと。

依存は弱さを生み出す

キラキラしていますね。竹井さんとお話ししているとたくさんエネルギーをいただけます。

なんでもかんでも命懸けでやっていますから 笑 自分に与えられた才能があるとすれば、人に伝えるということだと思うんです。これは、インドでアガスティアの葉っていう預言書を開けにいったことがあるんですよ。そこでアガスティアの葉に書いてあったのが、「あなたは神様に声に力を与えられた。あなたはこれからたくさんの苦労とすごくお金持ちになる経験、物凄く陰から陽になる経験をさせられる。それを人に伝えなさい。」というメッセージが葉っぱに書いてあったんです。なのでそれはやっていこう!と。

サイババにも偶然会ったんです。その当時は日本でも大変話題になっていたのでびっくりしました。インドのバンガロールという街に行って、これもまた導かれるような感じで行ったのです。インドのムンバイという街に行って、お金がなかったので食堂で雑魚寝していたら、そこに寝ていたインド人がムンバイの観光をしてくれて仲良くなり、せっかくだからバンガロールまでおいでと誘ってくれたので、ルートを変えて遊びに行きました。彼の家に行ったら、すごく喜んでくれました。それで、せっかくここまで来たんだったら、ここからバスで4時間ぐらいだから、神様がいるから会ってきなよって。

そこで、プッタパルティという町まで行ったら、朝5時に音楽が流れて出てきたのがサイババで!インドでは挨拶はナマステなのですが、その街だけでは、サイラム(聖なるという意味)って言うんですね。彼に偶然会えましたので、とても運命を感じました。日本人でもその街に行っている方は多くて、そこにいる方々は2パターンに分かれるみたいです。そこでせっかく素晴らしい人と会えたからいただいたパワーで世界をより良くしようと外に発する人か、自分がつらくてすがりにきた人かって。すがる人たちはそこに長く居ようとして、とにかくエネルギーをもらおうもらおうと。そういう人たちはどんどん社会不適合者ではないですが、せっかくだったら、すごくいいパワーをもらっているのだから、どんどん広げればいいのにって思いました。

私の20代の時の座右の銘は、「依存は弱さを生み出す」でした。特にスキルを身につける時期に依存をしていると自分の力が弱くなる。ということで、究極に自馬力でやったほうがいいと思います。リチャード・タンも言ってくれてたんですが、「20代で、セールスとマーケティングとプレゼンを極めなさい」と。で、自分がそこで一番才能があったのが、プレゼンですね。それは、何千人だろうが物怖じせずに行けます。

素晴らしいですね。それでは、最後にプレゼンをする際のアドバイスをいただけませんでしょうか。

慣れもあると思います。100回ぐらいやればそれは無くなるかと。なぜかというと、人にどう見られているかとか、内側にエネルギーが行っていると緊張するんですよね。じゃなくて、せっかく来てくれたんだから、何をお渡しできるかなっていう方向で、こちらがギブの精神になるとスイッチが切り替わる瞬間があるんです。

もし、誰か困った顔をしている人がいたら、その人に寄り添って話そうとします。そうすると、1対何千人であっても、そこにいる1人の人に対して話しているので、意識は1対1になるんです。そして自分が少しでもお役に立ちたいという気持ちがあれば、自分がどう見られているかということは関係なくなるんです。最初は自分もあがっていたんです、でも意識を来てくださっている方ひとりひとりに向けたらあがらなくなりました。

前編と後編に分けて、竹井佑介さんへのインタビューをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

筆者が、竹井佑介さんに直接お会いして強く感じたのは、何気ない気遣いや気配り、そしてサービス精神に満ちたコミュニケーションスタイル、相手を元気にするポジティブな感情、そして好奇心旺盛で行動力に満ち溢れ、自信に満ちているという点です。

起業家の皆様や、起業を目指す方々にとって、今回のインタビュー記事から学べることがあれば、非常に嬉しく思います。


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