人口知能(AI)機能搭載アプリ

AI機能といっても、一体どんな機能があるのか即答できる人は少ないと思います。今回は、そんなAI機能の種類から、人気のあるアプリまで解説します。
1 AI機能を搭載したアプリとは
Siri、Alexa、Googleアシスタントなど、現在、私たちの生活はAI機能を搭載したアプリにサポートされている場面が急増しています。
AI機能とは、大きく以下の4つに分けることができます。
●音声認識
●自然言語処理
●画像認識
●強化学習
そして、現在人気のあるAIアプリの傾向については、以下のような特徴が挙げられます。
1)スマートホームやIoT(Internet of Things:ネットワークに接続される個々の装置や機器)デバイスの制御・管理に関するAIアプリ
スマートホームやIoTデバイスの普及に伴い、これらのデバイスを制御・管理するAIアプリが人気を集めています。例えば、Google HomeやAmazon Alexaなどのスマートスピーカーを使って家電の操作を行うことができるようになっています。
2)自然言語処理や音声認識を活用したAIアプリ
自然言語処理や音声認識技術を活用したAIアプリも人気があります。例えば、Google翻訳やVoiceTraのような多言語翻訳アプリや、SiriやGoogleアシスタントのような音声認識AIアプリなどが挙げられます。
3)エンターテインメントに関するAIアプリ
エンターテインメントに関するAIアプリも人気があります。例えば、音楽ストリーミングサービスのSpotifyや、映画やドラマなどのコンテンツを提供するNetflixなどが挙げられます。これらのサービスは、ユーザーの嗜好を学習し、オススメのコンテンツを提供することができます。
4)ヘルスケアに関するAIアプリ
健康管理や医療に関するAIアプリも人気があります。例えば、ウェアラブルデバイスやアプリを使って、運動量や睡眠状況などの健康情報を管理することができます。また、AIを活用した医療診断や治療にも注目が集まっています。
5)画像認識を活用したAIアプリ
画像認識技術を活用したAIアプリも人気があります。例えば、顔認識技術を使ったスマートフォンのロック解除や、食品のカロリー計算アプリなどが挙げられます。また、SNS上での画像分類や、自動運転車の技術開発にも画像認識技術が利用されています。
それでは、それぞれの機能ごとに現在人気のあるアプリを含めて説明していきましょう。
2 音声認識AIアプリ
音声認識機能とは、話し言葉をコンピューターが理解できるように変換する技術です。
例えば、スマートフォンの音声入力や、自動車の音声認識システムなどがあります。この技術によって、音声をテキストに変換することができ、コンピューターが理解できるようになります。 Googleアシスタント、Siri 、Alexaはその代表的な人工知能アシスタントですね。そのほかにも、以下のような音声認識AIアプリが人気があります。
1)VoiceTra
NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が提供する音声翻訳アプリです。43言語に対応しており、通訳や翻訳業務などで活用されています。
ELSA (English Language Speech Assistant) は、パーソナルなバーチャル発音コーチで、個々の音のレベルやイントネーション、リズム、ピッチで話すと、正確なエラーをピックアップしてくれます。
3 自然言語処理アプリ
自然言語処理は、人間が使う言葉をコンピューターが理解できるようにする技術です。
例えば、スマートフォンの音声アシスタントや、機械翻訳などがあります。この技術によって、人間が使う自然な言葉をコンピューターが理解し、適切な処理を行うことができます。
1)ChatPlus
チャットボットを作成することができる自然言語処理AIプラットフォームです。オンラインショップやサービス企業での顧客対応に利用されています。
自然言語処理AIにより、チャットボットの作成やテキストの解析を行うことができるAPIです。小規模なアプリやサービスでの利用に適しています。
4 画像認識アプリ
画像認識とは、画像中の物体や特徴をコンピューターが自動的に識別する技術です。
例えば、顔認識や、自動車の安全運転支援システムなどがあります。この技術によって、コンピューターが画像を解析し、人間の目で見るように物体や特徴を認識することができます。
1)FaceApp
男性化・女性化や老化など、自分の顔を自動的に変化させられる人工知能アプリです。AIによる写真編集技術が使われているので、数秒で自然に変身可能。
人工知能が写真を参考にしてイラストを描くので画像認識技術により、色鉛筆や油彩画、紙の質感までリアルに表現でき、まるで人間が描いたようなアート作品が完成します。
人物認識AIにより、顔認証や感情認識などの機能を提供するアプリです。イベントや販促キャンペーンなどで活用されています。
5 強化学習
強化学習は、コンピューターが自ら問題を解決する能力を学ぶことができる技術です。これは、実際の状況で行動を選択し、その結果に応じて報酬を得ることで、最適な行動を見つけることができます。
例えば、自動運転車が交通ルールを学習する場合、強化学習を使って、実際の道路状況で行動を選択し、その結果に応じて報酬を得ることで、最適な運転方法を学習することができます。報酬は、安全運転や交通ルールの遵守に応じて高くなり、事故やルール違反によって低くなるように設定されます。
強化学習は、今後ますます重要な技術となると予想されており、自動運転車やロボット、ゲームAIなどの分野で活用されています。これらの分野において、強化学習によって、より高度な自律性と能力が実現され、私たちの生活や産業の多くの分野で、革新的な進歩をもたらすことが期待されています。
1)AlphaGo
Google DeepMindが開発した囲碁のAI。強化学習を用いた深層ニューラルネットワークにより、2016年に世界チャンピオンを破る快挙を成し遂げました。
2)ロボット制御
強化学習を用いて、ロボットが自律的に動作するようにする研究が進められています。例えば、ロボットアームが物体をつかむための動作を学習するなどが挙げられます。
3)自動運転車
強化学習を用いて、自動運転車が交通ルールに従った運転を行うようにする研究が進んでいます。例えば、交差点での右左折や、信号機の認識と適切な行動の選択などが挙げられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。これからますますAIが搭載されたアプリが出てくることが予想されますね。
今回の記事を書くにあたり、個人的に、スマホに数種類のアプリをダウンローして試してみました。メンタルヘルス系のアプリなどが多く、その中には登録時に、詳細な個人情報が入力必須なものもあったので、試すことはしませんでした。個人的にはAitomationなどの画像処理系のものが楽しめました。
本記事がみなさまのお役に立てたら私はとても嬉しく思います。